もっと早く読みたかった「ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる」
いかにブレイクスルーを起こすか。
過去でも今でもあまり真剣に考えたことがなかったテーマだったので「もっと早く読みたかったな〜」と読み始めてすぐに思ったのだけど、3月に出たばかりの新刊でした。売れそう。
- 街の思考は、意識、論理、サイエンス、安全。(ロジカルな左脳思考)
- 森の思考は、無意識、直感、アート、リスク。(直感的な右脳思考)
こう整理したうえで、
- 街の思考で整理する。
- 森の思考でアイデアを見つける。
- また街の思考に戻って検証して磨く。
- こうして街と森を行ったり来たりすることでブレイクスルーが生まれる。
これがこの本の論旨なのですが、要はロジカルな考え方で物事を進めるマーケターやプランナーはいる。だけど直感的に考え判断できるクリエイターはいない。そういう企業が多いというか、一般的だと思うんですよね。自分も判断を下す立場にいたので、その難しさがよく分かります。
だから前例主義に陥ったり、確証を得るまでに時間が掛かったりで意思決定のスピードが落ちてしまうことがある。そうこうしているうちにマーケットが変わったり、競合に出し抜かれてしまうなんてことも。
ブレイクスルーする組織かそうでないかの違いは、そこにクリエイターがいるかどうか。意思決定する立場の人がクリエイター的な考えを持ち合わせジャッジすることができるかどうか。きっとそこにあるんじゃないかと、過去と現在の経験を照らし合わせながら読んで感じました。
あるいは、こんな風に考えることもできるかもしれない。
街で働くクライアントと森に暮らすクリエイターを繋ぎ、ブレイクスルーを起こすのがカヤックのディレクター
ちょっと乱暴なまとめだけど、自分の中でのクリエイター・ディレクター像が1つ明確になったので本当に読んでよかった。オススメです。
- 作者: 木村健太郎,磯部光毅
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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