おっさんディレクターブログ

Web界隈のディレクターで4児の父

もっと早く読みたかった「ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる」

Idea Bulb

 

いかにブレイクスルーを起こすか。

過去でも今でもあまり真剣に考えたことがなかったテーマだったので「もっと早く読みたかったな〜」と読み始めてすぐに思ったのだけど、3月に出たばかりの新刊でした。売れそう。

 

  • 街の思考は、意識、論理、サイエンス、安全。(ロジカルな左脳思考)
  • 森の思考は、無意識、直感、アート、リスク。(直感的な右脳思考)

こう整理したうえで、

  1. 街の思考で整理する。
  2. 森の思考でアイデアを見つける。
  3. また街の思考に戻って検証して磨く。
  4. こうして街と森を行ったり来たりすることでブレイクスルーが生まれる。

 

これがこの本の論旨なのですが、要はロジカルな考え方で物事を進めるマーケターやプランナーはいる。だけど直感的に考え判断できるクリエイターはいない。そういう企業が多いというか、一般的だと思うんですよね。自分も判断を下す立場にいたので、その難しさがよく分かります。

だから前例主義に陥ったり、確証を得るまでに時間が掛かったりで意思決定のスピードが落ちてしまうことがある。そうこうしているうちにマーケットが変わったり、競合に出し抜かれてしまうなんてことも。

ブレイクスルーする組織かそうでないかの違いは、そこにクリエイターがいるかどうか。意思決定する立場の人がクリエイター的な考えを持ち合わせジャッジすることができるかどうか。きっとそこにあるんじゃないかと、過去と現在の経験を照らし合わせながら読んで感じました。

あるいは、こんな風に考えることもできるかもしれない。


街で働くクライアントと森に暮らすクリエイターを繋ぎ、ブレイクスルーを起こすのがカヤックのディレクター


ちょっと乱暴なまとめだけど、自分の中でのクリエイター・ディレクター像が1つ明確になったので本当に読んでよかった。オススメです。

ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる

ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる